日本臨床細胞学会雑誌
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Charcot-Leyden Crystal貧食組織球を認めた頸部リンパ節好酸球性肉芽腫の1例
畠 榮鐵原 拓雄物部 泰昌広川 満良真鍋 俊明
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1994 年 33 巻 4 号 p. 717-721

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抄録

症例は33歳, 男性.左頸部腫瘤を主訴に近医を受診し, 本院呼吸器内科に入院となった.
生検されたリンパ節の捺印細胞診では多数の好酸球を背景に, 不規則な深い切れ込みをもつコーヒー豆様核を有する細胞が多く認められた.一部の細胞はCharcot-Leyden crystalを貧食していた.これらの細胞は免疫組織化学的にS-100蛋白陽性, リゾチーム陰性で, 電子顕微鏡的にはBirbeck穎粒が認められ, 好酸球性肉芽腫と診断された.好酸球性肉芽腫でCharcot-Leyden crystalやそれらを貧食した組織球を認めることはまれであるが, それらの存在は好酸球性肉芽腫の診断に有用であると考えられた.

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