日本臨床細胞学会雑誌
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子宮内膜細胞診による月経周期推定の試み
国井 勝昭大橋 洋子草苅 裕子国井 兵太郎高橋 亨正関 和彦斉藤 憲康
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1996 年 35 巻 2 号 p. 132-141

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抄録

性周期を, 月経期, 増殖期初期, 増殖期中期, 増殖期後期, 中間期, 分泌期初期, 分泌期中期, 分泌期後期, 月経直前期の9期に分け, 子宮内膜細胞診による性周期の推定を試みた.
対象としたのは, 子宮筋腫などで摘出した子宮のうち月経が比較的順調で, 内膜組織が典型的に上記各周期に当てはまる各周期約10例 (合計108例) の子宮内膜細胞診標本である.
性周期推定の基となる所見は, 基本的にはNoyesの所見 (腺細胞の核分裂, 核偽重層, 核下空胞, 分泌, 問質浮腫, 脱落膜様変化, 白血球浸潤) と (問質細胞核分裂は除いた) 細胞診に特有な所見, 細胞数, 腺腔数, 集塊の長さおよび細胞数, 集塊の出現様式を加え, さらに細胞質境界の明瞭さ, 核の大小不同, クロマチンの性状, クロモセンターの数, 核の大きさを加え18項目とした.
これらの所見の組み合わせにより性周期の推定は可能と思われた.
細胞採取方法は増淵式吸引装置またはエンドサイトを用いた.

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