日本臨床細胞学会雑誌
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甲状腺髄様癌 (C細胞癌) の細胞診
覚道 健一谷口 恵美子中村 美砂布引 治甲斐 美咲中村 靖司横井 豊治
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1997 年 36 巻 4 号 p. 441-444

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抄録

甲状腺髄様癌の細胞所見を列挙すると次のごとくとなる. 1) 腫瘍細胞は, 疎結合性, 散在性の出現パターンを主とする. 2) 細胞の形は, 多稜型, 円形, 不規則で, 一部に紡錘型のものがある. 3) 核は, 小型類円型のものが多く, クロマチンの増量の明らかなものと, リンパ球, プラズマ細胞様のものがある. 4) 細胞質は広く, ギムザで細胞質穎粒を認めることがある. 5) アミロイド物質は, 約半数の例に認められ, 砂粒体はまれである. 以上の点に着目すれば, 甲状腺髄様癌の質的診断は信頼度が高い.

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