日本臨床細胞学会雑誌
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甲状腺乳頭癌の核重畳に対応する細胞所見
広川 満良小田原 由佳鐵原 拓雄
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1998 年 37 巻 1 号 p. 10-12

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抄録

甲状腺乳頭癌の組織標本にみられる核重畳に対応する細胞所見を明らかにすることを目的に, 甲状腺乳頭癌23例と腺腫様FP状腺腫22例において, 術中迅速診断時に作製された捺印塗抹標本を対象に核の形態像を比較検討した.乳頭癌の核は, 腺腫様甲状腺腫の核と比べて大きく, 核間距離は狭かった.乳頭癌の核は腺腫様甲状腺腫よりも卵円形化が目立った.甲状腺乳頭癌にみられる核重畳に対応する細胞所見として, 核腫大, 狭い核間距離, 核の卵円形化の3所見が関与していると思われた.

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