日本臨床細胞学会雑誌
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子宮体部原発癌肉腫の3例
藤井 和晃佐藤 俊作冨山 眞弓金森 康展入江 隆皆川 幸久紀川 純三
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1998 年 37 巻 1 号 p. 52-55

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抄録

子宮体部に発生する癌肉腫は比較的まれな疾患であるため, 細胞診の判定基準は確立されていない.今回, 癌肉腫の3症例を経験したので報告する.症例の年齢は52歳から70歳であり, 主訴は全例不正性器出血であった.3例中1例は低分化腺癌と間質肉腫とからなる同所性癌肉腫であり, 2例は異所性癌肉腫 (1例は低分化腺癌と横紋筋肉腫, 間質肉腫および平滑筋肉腫, 1例は低分化腺癌と横紋筋肉腫) であった.同所性癌肉腫の内膜細胞診では腺型悪性細胞のみがみられたものの, 異所性癌肉腫の内膜細胞診では2例とも非上皮性悪性細胞と腺型悪性細胞が混在して出現し癌肉腫の推定が可能であった.内膜細胞診で上皮性悪性腫瘍を認めた場合, 詳細に標本を検索することにより癌肉腫の推定が可能であることが示唆された.

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