日本臨床細胞学会雑誌
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脳脊髄液細胞診が有用であったLGL白血病の1例
EBERのISH法による検出
佐々木 政臣若狭 研一八幡 朋子伊倉 義弘田川 進一青山 泰孝山根 孝久巽 典之
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1998 年 37 巻 5 号 p. 515-519

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抄録

脳脊髄液細胞診にみられたLarge granular lymphocytic leukemia (LGL白血病) の1例を報告する.腫瘍細胞は弱塩基性で広い細胞質を有し, 一部に明瞭なアズール穎粒がみられた. 核は比較的小型で核形不整もほとんどみられなかった.また出現細胞数の増加も認められなかったため, 反応性リンパ球との鑑別に苦慮した.
本症例は肝生検におけるEpstein-Barr virus encoded small RNA (EBER/1, 2) のin situhybridization (ISH) が陽性であったことから, 脳脊髄液のパパニコロウ脱色標本を用いてEBER-1, 2のISHを行ったところ, 異常リンパ球がすべて陽性を示し, 腫瘍細胞の脳脊髄膜への浸潤と考えられた.

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