日本臨床細胞学会雑誌
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リンパ節穿刺吸引細胞診により診断したt (2; 8) バーキットリンパ腫完全寛解例
栢尾 純子田丸 淳一角南 勝介佐藤 武幸斉藤 忠福本 泰彦三方 淳男田中 昇
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1998 年 37 巻 5 号 p. 520-524

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抄録

1987年にリンパ節穿刺吸引細胞診により早期診断され, 病理組織学的検査によって確認されたBurkitt's lymphomaについて, 免疫組織化学, フローサイトメトリーによる表面マーカー解析, 染色体検索と若干の文献的考察を加えて報告する.
症例は6歳男子, 右腋窩リンパ節穿刺吸引細胞診でBurkitt's lymphomaと診断された.
腫瘍細胞の細胞質は好塩基性で, 中性脂肪滴からなる小空胞を有しており, 免疫形質の検索でB細胞由来の細胞であった. そしてBurkitt's lymphomaに特異的な転座t (2;8) の染色体異常が証明された. 血清学的検査では, アフリカ以外で発見される症例と同様に, Epstein-Barr Virus (EBV) 抗体価の上昇は認められなかった. 発症後10年の現在なお異常を認めず, 経過観察中である.

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