日本臨床細胞学会雑誌
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移行上皮癌の上皮内進展との鑑別が困難であった再発外陰Paget病の1例
野首 光弘鈴木 良夫佐藤 良重林 光雄及川 剛宏松嵜 理
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1999 年 38 巻 2 号 p. 183-186

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抄録

Paget病で10年前に単純外陰切除術を受け外来通院中の67歳女性. 排尿時痛を主訴とし, 尿道口部腫瘍が認められた. 外陰腟部の擦過細胞診ではクロマチン細顆粒状で密に増量し, 核縁薄く, 核小体著明な大型類円形核を有する淡い細胞質の異型細胞が認められ再発が推定された. 一方, 腫瘍の切除生検の組織診は上皮内癌で, 当初, 移行上皮癌が考えられていた. 後に施行された外陰生検はPaget病であり, また膀胱に悪性所見はなかった. 結局, 細胞像・粘液染色所見などを総合して, 尿道口部腫瘍も再発の一部と結論された.

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