背景:子宮体部原発のまれな性索様腫瘍の1例を経験したのでその細胞学的特徴を報告する.
症例:75歳, 女性. 不正出血を主訴に当院を受診した. 内膜擦過細胞診ではロゼット様構造を示す円柱状細胞, 索状配列の上皮様細胞集塊が出現していた. 細胞のN/C比は高く核は小型円形で均一, クロマチンは細穎粒状に分布していた. Class V, 神経内分泌性小細胞癌疑いのもと広汎子宮全摘術が施行された. 組織学的には, 卵巣の性索/問質性腫瘍類似の性索様成分が約90%を占め, これらを取り囲むように低悪性度子宮内膜問質肉腫の増殖がみられ性索様腫瘍と診断された. 免疫組織化学的に性索様成分はcytokeratin, vimentinが一部に弱陽性であったがinhibinは陰性であった.
結論:細胞学的にはロゼット様構造, 索状配列に出現し, 核は小型円形, クロマチンは細穎粒状で均一に分布する点が性索様腫瘍の特徴であった.