日本臨床細胞学会雑誌
Online ISSN : 1882-7233
Print ISSN : 0387-1193
ISSN-L : 0387-1193
乳腺硬癌の診断精度向上のために臨床医がなすべきこと
超音波ガイド下穿刺吸引細胞診について
馬場 紀行佐々木 治郎内田 悦子永山 剛久副島 和彦佐々木 陽一石川 則子野原 キクエ浦崎 政治垣花 恒彦
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 42 巻 1 号 p. 82-86

詳細
抄録

目的:穿刺吸引細胞診による乳腺硬癌の診断精度の向上のためには, 臨床医による的確な腫瘤穿刺による腫瘍細胞の採取が最も重要であると考え, そのためには画像診断法, 特に超音波診断装置を穿刺のためのガイドとして用いることが有効であることを検討した.
方法:7.5MHzリニア型電子スキャンプローブ付きの超音波検査装置を穿刺用ガイドとして用い, 千葉大式の吸引用ピストルに21Gの注射針を付けた20ccのシリンジを装着して, 超音波画像下にfree hand法で穿刺針を誘導して腫瘤を穿刺した.
成績:2000~2001年に超音波ガイド下穿刺吸引細胞診を試行した215例のうち, 206例 (95.8%) は細胞診上悪性と診断できた.9例は診断確定のために外科的生検を要した.
考察:本法は比較的短期間で穿刺手技を習得することができる.また, 外来診療の場にて穿刺を行うことが可能である.しかし肥満の著しい症例や, 強い乳腺症が背景にあると正確な穿刺が困難である.また検者の疲労度によって穿刺の精度が落ちる可能性もある.

著者関連情報
© 特定非営利活動法人 日本臨床細胞学会
前の記事 次の記事
feedback
Top