日本臨床細胞学会雑誌
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乳腺細胞診の新しい報告様式
土屋 眞一秋山 太井内 康輝石原 明徳方山 揚誠梅村 しのぶ津田 均森谷 卓也都竹 正文北村 隆司伊藤 仁
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2003 年 42 巻 3 号 p. 248-253

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抄録

日本乳癌学会規約委員会「細胞診及び生検材料検討小委員会」では, 乳腺細胞診における新たな報告様式を設定した. この報告様式は「判定区分」と「所見」から構成され,「判定区分」は, さらに「検体不適正」,「検体適正」の2つに大別,「検体適正」は “正常あるいは良性”,“鑑別困難”,“悪性の疑い”,“悪性” の4項目に細分されている.「所見」については, 細胞像のほかに推定される組織型を可能な限り記述することを明記した. また, 報告様式設定に当たって解析した細胞診3,439例によって,「検体不適正」は総症例の10%以下,“鑑別困難” は検体適正症例の10%以下, さらに “悪性の疑い” はその後の組織学的検索で悪性と診断された症例が90%以上を占めることを付帯事項 (努力目標) として定めた. 上記報告様式は針生検の報告様式とともに, 乳癌取扱い規約 (第15版) に掲載されるが, 時代の変遷とともに新たな修正, 変更の必要性が生じてくると思われる. その折には本報告様式で行ったようにevidenceの元に改訂していただくことを望んでいる.

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