日本臨床細胞学会雑誌
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モニター上と直接検鏡での細胞診断の比較と遠隔細胞診の診断画像選択における施設間差
安達 博信井藤 久雄
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2004 年 43 巻 3 号 p. 214-221

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抄録

目的:(1) 遠隔細胞診断における静止画像と直接検鏡での診断精度と (2) 施設による電送条件 (視野, 細胞像, 倍率決定等) の相違を検討した.
方法:(1) モニター上で細胞診断の後, 同じ細胞の視野, 倍率を指定し直接検鏡により診断した.(2) 著者 (安達) が選択した喀痰, 胸水, 乳腺の細胞診標本を4病院に送付し (同一標本), 被験者は診断に必要な画像を伝送した. また, 各病院で診断した標本により画像伝送を行い, 電送条件の相違を検討した.
成績:(1) クラス分類と推定診断の正診率は, モニター上では1回目が67.3-83.7%と408-67.3%, 2回目は81.4-95.3%と51.2-72.1%, 直接診断の1回目は73.5-91.8%と42.9-75.5%で2回目は744-97.7%と58.1-81.4%であった.(2) 画像数, 対物倍率は送付標本で2-5, ×10-60, 各病院の標本では2-6, ×10-60であった.
結論:細胞診断で指導医と細胞検査士が直接検討できない場合, テレサイトロジーは有用な手段である. しかし, 伝送側と診断側で標本の染色性, 細胞像, 倍率, 画像数などに関して意思の疎通を図っておくことが重要である.

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