日本臨床細胞学会雑誌
Online ISSN : 1882-7233
Print ISSN : 0387-1193
ISSN-L : 0387-1193
細胞診が術中迅速診断に有用であった脊髄明細胞髄膜腫の1例
青名畑 美幸中山 崇豊田 善成仲宗根 克瑞慶覧 陽子酒々井 真澄吉見 直己
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 43 巻 6 号 p. 376-379

詳細
抄録

背景:明細胞髄膜腫は, 通常の髄膜腫と好発年齢および部位が異なるまれな亜型である. 脊髄に好発し, 髄膜との癒着が乏しい例では神経鞘腫などとの鑑別が困難である.
症例:患者は17歳, 女性. 7ヵ月前より左腰部痛出現し, 画像上, 腰部硬膜内に腫瘍を指摘され, 切除術を施行された. 腫瘍はグリコーゲンを有する淡明な細胞質と異型性の乏しい核をもつ細胞からなり, 小塊状の膠原線維が散在し, 不明瞭なwhorl形成が認められることから明細胞髄膜腫と診断された.
結論:術中所見でも馬尾神経との関係が強く, 神経鞘腫との鑑別が困難であったが, 術中細胞診により髄膜腫と診断することができ, 有用であった.

著者関連情報
© 特定非営利活動法人 日本臨床細胞学会
前の記事 次の記事
feedback
Top