日本臨床細胞学会雑誌
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求められる細胞診専門医・指導医の将来像と認定試験のあり方
根本 則道
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2004 年 43 巻 6 号 p. 429-433

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抄録

日本臨床細胞学会は細胞診指導医 (含む専門医・指導医) の認定を行っている.今日, 医療現場における細胞診の有用性については改めて述べる必要はないと思われる.一方, 細胞診に関する社会一般の認識については決して十分とはいえない.本稿においてはわが国おける細胞診従事者, 細胞診専門医・指導医の現状, 専門領域別背景, 認定試験の受験資格, 現行の試験制度の問題点, 認定試験受験者数ならびに合格率の推移, 認定試験のあり方について述べた。現在日本臨床細胞学会認定の専門医・指導医の登録実数は1840名, 同細胞検査士5479名 (2003年4月現在) で専門医・指導医: 検査士の割合はおよそ1: 3である.専門医.指導医の年齢別分布では45-49歳にピークを有する正規分布を示し, 女性の指導医は30-40歳代にかけて増加傾向を示す.専門医・指導医の専門領域別背景では病理医と婦人科医が全体の9割弱を占める.専門医・指導医試験全体の合格率の平均は80.4%である.学会認定の専門医・指導医の役割は良質な医療の提供であり, この日的のために専門医・指導医のための生涯教育制度ならびに適切な専門医・指導医認定試験制度の早急な確立が学会に求められる.

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