日本臨床細胞学会雑誌
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非浸潤性乳管癌を主体とする乳癌の捺印細胞像の検討
西村 理恵子寺本 典弘山内 政之山本 珠美明比 一郎中矢 絵美森田 佐智子
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2005 年 44 巻 5 号 p. 273-278

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抄録

目的:乳房温存療法の断端判定に切除断端捺印細胞診が行われるようになってきた.そこで, 乳腺非浸潤癌における細胞像を組織像と比較して検討した.
方法:乳癌手術例の捺印細胞診標本を作製し, 捺印部の組織像が非浸潤癌あるいは微小浸潤癌であった25例 (非浸潤癌16;微小浸潤癌9) の細胞像と組織像を比較した.
成績:面庖型 (5例), 節型 (4例), 低乳頭型 (5例), 充実型の細胞異型の強いもの (2例) は, 個々の腫瘍細胞の核異型が明らかで, 癌との判定は容易であった.乳頭型 (6例), 低乳頭型 (1例) と充実型 (2例) の細胞異型の弱いものは, 細胞異型が乏しく良悪判定が困難であった.面庖型と節型の一部については組織型の推定が可能と思われた.乳管内病変の穿刺吸引細胞診では認められることの多い筋上皮は6例で確認されたが, 線維性の芯はみられなかった.
結論:非浸潤性乳管癌を主体とする病変の捺印細胞像は, 悪性との判定が容易な組織型と良悪判定が困難な組織型に分けられた.捺印細胞診による組織像の推定は, 穿刺吸引細胞診よりも困難と思われた.

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