応用地質
Online ISSN : 1884-0973
Print ISSN : 0286-7737
ISSN-L : 0286-7737
報告
空隙率の異なる砂岩の透水性と空隙情報について
高橋 学岑村 春香佐藤 稔Dae-Sung Cheon
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 58 巻 1 号 p. 32-38

詳細
抄録

空隙率の異なる砂岩の透水性と空隙の幾何学情報を調べるために,拘束圧依存性を含む透水試験およびマイクロフォーカスX線CT撮影を実施した.Berea砂岩は空隙率がおおよそ18%程度の粘土分の少ない砂岩である.比較として用いたOtway砂岩は空隙率が25%の砂岩であり,Berea砂岩同様粘土分の少ない砂岩である.空隙サイズ分布もほぼ同じ傾向を示しているが,Otway砂岩のピークは5~7μm となり,Berea砂岩よりもわずかに小さな値を示した.フローポンプ法で透水係数を計測した結果,7%空隙率の大きなOtway砂岩がBerea砂岩よりも一桁小さな透水係数を示した.この透水係数の違いを解明するため,マイクロフォーカスX線CTにより両砂岩のCT画像を取得し,空隙の3次元幾何学情報の差異について議論した.隣り合う空隙のうち,半径比の小さい空隙の数が多いほど流体の持つ圧力ポテンシャルの消耗が大きく,この比の大小関係が透水性を決定している可能性がある.

著者関連情報
© 2017 一般社団法人 日本応用地質学会
前の記事 次の記事
feedback
Top