応用地質
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探査深度拡大を目指したチャープレーダの開発とその適用性
今井 利宗山田 茂治
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2017 年 58 巻 5 号 p. 324-330

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抄録

近年のメンテナンス分野の市場拡大に伴い,道路路面下,港湾施設,河川堤防等における空洞調査において地中レーダの需要が増えている.しかしながら,地中レーダは他の物理探査手法と比べると,分解能は数cm~1m程度と高いものの,極表層部の空洞探査や地質調査にしか適用できていない.一方で,地震探査や電気探査は探査深度1m以上が可能であるが,分解能が数mであり,表層部の詳細構造を検出することができない.このため,高い分解能をもつ地中レーダの探査深度拡大が課題となっている.

上記を解決するために,チャープ信号を採用し探査深度を拡大した新しい地中レーダを開発し,このチャープレーダを用いて,埋設管,空洞および地質構造の検出を目的として実験を行った.その結果,地中レーダの分解能や作業性を損なうことなく,深度5m程度まで探査可能であることを確認し,チャープレーダは高い分解能を保持したまま探査深度を拡大することができた.

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© 2017 一般社団法人 日本応用地質学会
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