2026 年 66 巻 6 号 p. 250-261
2024年能登半島地震により多様な斜面災害が多数発生し,地すべり性崩壊や低角度並進地すべりなど,地質性状や地質構造を反映した災害形態の類型が見られた.災害発生前後の空中写真や詳細地形データなどから,多様な災害形態を示す災害事例を記載するとともにその形態や移動量などに着目して類型化し,その地形地質的特徴を考察した.地質条件と共に斜面変動を示す微地形の分布を把握することが斜面災害リスクを評価するうえで有効と考えられる.類型化に基づき,新第三紀層摺曲帯の地質地形特性からの地震時斜面災害リスクを評価していくことが重要である.