応用地質
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不本意な妥協で技術屋の良心を失うな
山陰本線奈古-長門大井間斜面崩壊
大島 洋志
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2000 年 40 巻 6 号 p. 333-339

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抄録

今から20年ほど前, 山陰本線奈古-長門大井間で大規模斜面崩壊があった. 崩壊は2か月の間に前後3回生じた. 第2回目の崩壊の後現地調査をした筆者は, 運転再開は上部の土塊を除去したうえで行うべきと主張したが, 不本意ながら地すべり観測による運転規制をするという条件で, 運転再開に妥協してしまった. しかし, 不安は現実のものとなり, 再開2週間後に第3回目の崩壊が発生した. 列車通過40分後の崩壊であり, まかり間違えば大惨事になる可能性をもった災害であった.
なぜ, こういう事態になったのか. 過去のデータやメモ・記憶等をもとに, 災害を再度振り返り, そこから得られる反省と教訓とを整理する.

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