応用地質
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移動通信網を利用した計測データの伝送に関する基礎研究
現行の携帯電話方式の応用地質学分野への展開
駒崎 征明塚沢 茂浦田 健司伊藤 史人氏平 増之樋口 澄志
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2001 年 42 巻 4 号 p. 222-230

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抄録
国土の防災計測や地質工学的なフィールド計測において測定箇所が電話回線のない山岳地帯・海岸地帯等である場合には, 携帯電話による移動通信網を経由してのデータ伝送が有効なデータ伝送手段になると考えられる. しかし, 今日まで, 多チャンネル・多量のダイナミックデータを携帯電話を用いて伝送する方法や伝送速度について公表した文献は見当たらない. このため, 本研究では, 現在日本で使用されているPDC方式 (一般の携帯電話), PHS方式, 衛星通信方式の3つの方法で45kbyteのデータを伝送する場合の伝送方法とこれに要する伝送時間に関する試験を行った. 本論では, 3つの方式とも, 実測伝送時間は理論的な計算値より長くなるが, その差は, 数s~十数sで, ほぼ計算値に近接した伝送時間になることを実測データで示した. 「IT革命」 が進展するなか, 2001年10月からIMT-2000がスタートすると, グローバル規模でのデータ伝送も順次可能になってくる. 移動通信網を利用してデータ伝送するという本研究は, 今後, 応用地質学のさまざまなジャンルへの展開および各方面の研究者・技術者に道を拓くであろうと考えている.
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© 日本応用地質学会
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