応用地質
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トンネル事前調査における水平ボーリングの実態と坑口調査に関する検討
保岡 哲治三木 茂河原 弘幸北村 晴夫藤本 睦徳舛 幸隆進士 正人中川 浩二
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2003 年 44 巻 3 号 p. 188-196

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抄録

近年, トンネル事前調査に水平ボーリングが多く採用されている. 複数の地質調査技術者による比較調査を行った結果, 水平ボーリングは, 断層や破砕帯など局所的な地山不良部を予測, 確認するのに有効な手段であり, 地質調査技術者も有効な調査手段ととらえていることが確認された. しかし, 検討トンネルでは, 地山区分について顕著な有効性が認められなかった. そこで, トンネル坑口調査の高精度化を目的として, 弾性波探査トモグラフィ的解析と水平ボーリングを組み合わせた地山区分法の検討を行った. その結果, 水平ボーリングのRQDと弾性波速度から切羽観察記録の評点を推定することで, 地山区分をより適切に行えることが示唆された.

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© 日本応用地質学会
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