応用地質
Online ISSN : 1884-0973
Print ISSN : 0286-7737
ISSN-L : 0286-7737
3次元モデルを用いた地盤調査リスク評価事例
林 義隆太田 英将
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 48 巻 6 号 p. 299-303

詳細
抄録

地盤モデルを作成する場合, 地質技術者は地質学の基本原理と彼らの調査経験を基にして作成する. 一方, 近年のIT化により3次元地質モデルを作成するソフトウエアが発達し, 実用に具されることになった. これらソフトウエアは地質技術者により区部された地層境界や岩盤区分を柱状図から直接3次元で自動補間するばかりでなく, 地球統計学的手法を使って, 統計的な確からしさ (または不確実性) まで数値で表現できるようになった. 筆者らは, この地球統計学的手法を利用し, (1) 地質調査におけるリスク評価を行った事例を示し, さらに (2) リスクの階層性, (3) リスクコミュニケーションの事例について紹介する.

著者関連情報
© 日本応用地質学会
前の記事 次の記事
feedback
Top