岐阜大学教育学部カリキュラム開発研究センターに構築されている,教育研究文献データベース・EDMARSのデータより音楽教育研究に関する論文を抽出し,その研究動向を分析した.その方法として文部省の指導要領音楽(1969年改訂)の分類にならい器楽,歌唱,創作,鑑賞の4領域についての文献を中心に調べ,その研究動向を探った.結果としては,器楽,歌唱両領域において,独奏,独唱の指導法などに研究の重点が置かれ,合奏,合唱の分野の研究が少ないこと.創作指導に関する研究が少なく,その体系化された指導法の確立が望まれること.鑑賞についてはその内容的研究より指導法が重点的に研究されている傾向にあることなどがわかった.