神戸市立中学校の数学科教員を対象とした教育実践支援交流システムを神戸市のイントラネット上に構築しようとしている.その中での教員同士の支援交流を目的とした電子掲示板(Bulletin Board System,以下BBSと記す)を設置した.本稿では,教職経験15年以上の教員(以下ベテラン教員と記す)による授業を初任者が参観した後,初任者と授業者及び他のベテラン教員とのBBS上のやり取りを発話データとして収集し,クラウンデッドセオリーアプローチを参考にした分析によって,BBSをはじめとしたWebベースのシステムを活用した教育実践支援交流システムの可能性を考察した.