教育情報研究
Online ISSN : 2432-1745
Print ISSN : 0912-6732
タイプ別教育・学習効果分析システムの階層的分析への拡張
椿 美智子村瀬 諒原賀 修平
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 29 巻 2 号 p. 15-28

詳細
抄録

教育・学習効果は,学生・生徒によって個人差が大きいため,個人差を考慮して,タイプ別に測ることが重要である.タイプ別分析を行う場合には,クラス,学年,学校,市区,都道府県等,どの単位で分析を行うかは様々考えられ得るが,どの場合でもその単位全体が同一母集団と見なされる場合に従来研究は有効であった.しかし,教育・学習現場では,各学年,各学校等の学校生活・学習構造が同一でない場合も多い.全く構造に類似性がなければ別々にタイプ別分析を行えばよいが,構造に類似性もあるが異質性もあるという状況が多い.そこで,本論文では,複数母集団を考慮した階層的タイプ別教育・学習効果分析システムを提案し,有用性を示した.まず,2つの階層的タイプ別教育・学習効果分析手法を提案し,分析システムの拡張を行った.さらに,高校生活学習活動データを提案するシステムを用いて分析し,得られる知見の有用性を示した.

著者関連情報
前の記事 次の記事
feedback
Top