教育情報研究
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SNSの今後の利用に対する中学生の技術評価と意思決定
世良 啓太森山 潤
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2018 年 34 巻 2 号 p. 3-12

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抄録

情報モラル教育において中学生に情報化の光と影について考えさせる効果的な指導方法を検討するために,中学1年生~3年生計448名を対象にSNSの今後の利用について意思決定をさせ,その際に着目した技術評価の観点を分析した.その結果,1年生に比べて3年生は否定的意思決定の割合が有意に低く,肯定的意思決定の割合が有意に高かった.また,否定及び肯定の意思決定に影響する技術評価の観点について判別分析を行なった結果,肯定的意思決定では消費生活への影響等のSNSを活用する立場を踏まえた個人/ユーザの視点,否定的意思決定では事故の危険性等のSNSの普及による社会の変容を踏まえた社会/ノンユーザの視点の影響が示唆された.これらのことから,SNSを取り上げて情報化の光と影の両面性を取り扱う授業では,指導者が学年による意思決定の違いを考慮した上で,個人/ユーザ及び社会/ノンユーザの両視点を学習者に着目させる必要性が示唆された.

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