教育情報研究
Online ISSN : 2432-1745
Print ISSN : 0912-6732
小学校における簡単な動きのシミュレーションを取り入れたプログラミング授業実践の提案
阪東 哲也
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2021 年 36 巻 3 号 p. 27-36

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抄録

本研究の目的は,小学校における既存の教科の枠組みで,情報・情報技術に関する問題解決を取り入れたプログラミング教育の授業内容を開発することである.本研究では,小学校5年生を対象とし,小学校理科「小さな生き物」をテーマとした簡単な動きのシミュレーションを取り入れた試行的なプログラミング授業を実践し,その教育効果を検討した.分析の結果,1)プログラミングを取り入れた学習への興味・意欲を持続・発展させるために,簡単な動きのシミュレーションを取り入れることの重要性,2)アルゴリズムの理解を深めるために,学習者が問題解決過程を意識できる学習活動を計画することの重要性,3)学習者の問題の解決方法を考慮した適切な足場かけを設定することの重要性が示唆された.

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