教育情報研究
Online ISSN : 2432-1745
Print ISSN : 0912-6732
黎明期における小学校での児童1人1台PC活用の特徴
2010年代初頭における事例から
高橋 純 高山 裕之山西 潤一
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2021 年 36 巻 3 号 p. 3-14

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抄録

黎明期における小学校での1人1台PC活用について,文献を分析することを通して,学年,教科,学習形態,PCで活用された機能,学習活動といった特徴の検討を行った.118件の事例を分類した結果,学年は6年生(33件),5年生(29件),3年生(17件),教科は社会(26件),国語(21件),算数(19件),学習形態は個別(59件),一斉(28件),グループ(19件),機能は図・写真表示(46件),文字表示(39件),文字入力(手書き)(25件),学習活動は発表(31件),情報の収集(30件),習得・反復(21件)の順に多かった.PC活用によって,全く別の学習活動が生み出されるというより,従来と同様の意図があり,その質や利便性を向上させようとしていたなどの特徴がみられた.

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