教育情報研究
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高等教育機関への情報処理教育の展開 : 専門学校教育を中心にして
星野 隆
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1988 年 4 巻 2 号 p. 83-91

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抄録

情報処理技術の社会への浸透は日進月歩の感があり、高度情報化社会では多くの情報処理技術者を求めるようになってきている。高等学校を卒業した学生を教育する高等教育機関における情報処理教育の現状と最近の動向はどのようになっているか、また、将来への展望について若干の考察をしたい、。高等教育機関のそれぞれの系統、学科で有効な情報処理教育が要求されている。これらの社会の変化に対応して、人材を育成すべく、文部省は大学、短大、專修学校(専門学校)の全学生にコンピュータ教育を計画している。さらに、主に専修学校の情報処理系の学生を対象とした、文部省後援による情報処理能力認定試験を今年の11月13日に実施する。通産省は、産業界からの情報処理技術者不足の要求に応じるべく「情報大学校構想」を打ち出した。多少の軌道修正があったが、「情報化人材育成連携機関」として、今年9月1Bまでに129校(内124校が専修学校)の委嘱校が決定した。さらに、労働省は第3セクター方式でME(マイクロ・エレクトロニクス)技術者を育成する教育機関を作ってきている。これらの政策が、情報処理教育にどのように影響するかについても若干の問題点を提起したい。

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