1991 年 7 巻 2 号 p. 13-20
学校教育におけるコンピュータの普及に伴い, 教材流通システムの必要性が高まっている. 岐阜大学カリキュラム開発研究センターで開発されたSIS-TEMVなどの教育情報システムを活用して, 教材流通を実用化するために, 活用可能な教材の在り方や流通手段に関する調査・分析を行った. その結果, 流通の対象とされるべき教材としては, (1)授業の中での位置付けや使用目的が明確である, (2)必要に応じて加工・変更が出来, 教材開発の道具として利用出来る, の2つの条件が必要であることが明らかとなった. また, 教材の流通手段については, 教材の量の増加や, ハイパーメディア化などの質的変化に伴い, 現在のフロッピー中心からCD-ROMや通信へと移行していくと考えられている.