日本フットケア・足病医学会誌
Online ISSN : 2435-4783
Print ISSN : 2435-4775
特集:爪のアセスメントを極める
爪と指尖の皮膚腫瘍
加藤 裕史
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2022 年 3 巻 3 号 p. 122-127

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抄録

 手はものをつまむ, 触るなど外界と最も接する, 重要な役割を持った器官であり, 結果として他の部位と比較して外界からの刺激が多い. そのため指尖, 爪には腫瘍性病変の発生が比較的多く, ウイルス感染を起因とする特徴的な腫瘍もみられる. 特に注意が必要となるのが海外と比較してわが国で多い末端黒子型悪性黒色腫であり, 類似する色素性病変との鑑別が重要となる. 本稿では爪と指尖の皮膚腫瘍について解剖, 具体的な診察法から色素性皮膚腫瘍とその他の腫瘍について各種腫瘍性病変の鑑別, 検査, 治療などについて解説する.

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© 2022 一般社団法人日本フットケア・足病医学会
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