頭頸部外科
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社会の眼からみた頭頸部外科
社会からみた頭頸部外科
―社会が頭頸部外科医に期待することとその対策―
古阪 徹
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2011 年 21 巻 2 号 p. 107-114

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抄録
頭頸部癌患者は年間約1万人が死亡する。しかし乳癌や婦人科癌と比べ認識度は低い。
頭頸部は解剖学的に複雑で人間の尊厳に係る臓器が多く,拡大手術と機能保存が相反すること,患者は生存に対する不安に加え,整容や機能喪失に対する強い不安も抱えていることが特徴である。
再建を含む手術は長時間に及び,術後管理を施行すると翌日の業務の遂行,さらには耳鼻科の当直と3日連日病院拘束のこともある。
頭頸部外科が認識されるためには,「患者が学会に参加し教育を受け,コーディネーターとなり,患者に教育する」環境を創ると同時に「人間は人間として尊厳を持ち生きそして死ぬ権利がある」ことを訴え,社会幸福のために貢献することと考える。
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© 2011 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
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