頭頸部外科
Online ISSN : 1884-474X
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日常診療で使えるコンピュータ支援
日常の救急診療においてCT検査(3D画像)が果たす役割
―外傷例での有用性と使用の実際―
北川 喜己筧 裕香子
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2014 年 24 巻 1 号 p. 9-14

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抄録
近年のMulti-detector CTの普及と進歩は,日常の救急診療,特に外傷の分野において大きな変革をもたらしている。Primary Surveyと蘇生処置を終えた後外傷パンスキャンを施行し,緊急処置を必要とする損傷の程度や範囲,活動性出血の有無などの情報をより早く得て,かつ症例によって3D画像での検索を追加し早期の根本治療へとつなげるようになった。3D画像は見落とし検索,骨盤骨折や四肢の脱臼骨折,不全切断,挫滅創などの骨ならびに軟部組織・血管損傷の状況把握,さらに緊急手術術後の評価に優れており,作成環境の整備などでその有用性はさらに飛躍的に伸びると考えられる。
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© 2014 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
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