頭頸部外科
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原著
クマによる顔面外傷13症例の検討
鈴木 真輔辻 正博椎名 和弘小谷野博正小泉 洸川嵜 洋平佐藤 輝幸山田 武千代
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2018 年 28 巻 2 号 p. 183-190

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抄録

クマ外傷は顔面を含む頭頸部に多いとされ,しばしば複雑で重篤な損傷を伴う。今回われわれが経験したクマ外傷13例について報告し,クマ外傷の特徴と治療における注意点を考察する。対象となる13症例はいずれも顔面に外傷を伴っていたが,10例では顔面骨の骨折が認められ,うち1例では頭蓋底骨折を伴っていた。頭頸部以外では上肢に損傷が多く,3例では上肢や体幹の骨折が認められた。また3例では出血性ショックを合併していた。顔面の皮膚欠損を伴った4例では皮弁や植皮による欠損部の再建術を要した。クマ外傷への対応ではその特徴を理解するとともに,それぞれの損傷部位に応じた適切で迅速な治療が重要である。

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© 2018 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
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