14 巻 (2004) 2 号 p. 189-195
内視鏡下鼻内副鼻腔手術において蝶形骨洞の開放に困難をきたす場合,鼻中隔矯正術に引き続いて経鼻中隔的に蝶形骨洞を同定し開放,清掃処置を行う経鼻中隔的アプローチが有用である。内視鏡下にKillianの鼻中隔軟骨窓型開窓術(デビアトミー)を行い,引き続いて篩骨正中板と鋤骨の移行部を後方に進む。この移行部の延長線上に存在する鋤骨翼を確認し,蝶形骨洞を前壁から開放する。経鼻中隔的蝶形骨洞開放は経鼻的下垂体手術で用いられてきた手術手技であるが,内視鏡下鼻内副鼻腔手術においても有用な手技と考えられる。