頭頸部外科
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妊娠中に発症した喉頭粘表皮癌の1手術症例
長谷川 恭子横島 一彦中溝 宗永粉川 隆行島田 健一八木 聰明
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キーワード: 妊娠, 喉頭癌, 粘表皮癌
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2005 年 15 巻 2 号 p. 135-137

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抄録
 妊娠中に悪性腫瘍が発症する頻度は,頭頸部領域ではまれで,過去における報告もわずかである。今回我々は妊娠中に発症した喉頭粘表皮癌の1症例を経験したので報告する。症例は,33歳女性。妊娠15週に強く咳き込んだ際に腫瘍片が喀出されたため,当科を受診した。声門下後壁に隆起性腫瘍を認めた。喀出片の病理診断から喉頭癌TINOと診断し,妊娠22週に喉頭戯開術により腫瘍を摘出した。最終病理診断は粘表皮癌であった。術後経過は順調で,現在,母子共に健康である。妊娠合併悪1生腫瘍の治療上の問題点について考察した。
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© 日本頭頸部外科学会
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