Journal of the Japanese Society for Horticultural Science
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原著論文
キウイフルーツ‘レインボーレッド’では低温貯蔵はエチレンに対する反応性を高める
村上 覚生駒 吉識矢野 昌充
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2014 年 83 巻 4 号 p. 322-326

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抄録

キウイフルーツ‘レインボーレッド’は,食味が良好で,果実の一部が赤い特徴を有する.一方で,他の品種に比べて追熟しやすく,低温貯蔵中においても,追熟が進む.そこで,本研究では低温貯蔵がエチレンに対する反応性に及ぼす影響について調査した.25°C と 4°C で 8 日間保存した後にエチレン処理を行い,果実品質及び追熟関連遺伝子の発現の推移を調査した.4°C で保存した処理区は 25°C で保存した処理区に比べて,エチレン処理後は果芯部硬度,果肉部硬度,クエン酸含量が速やかに低下するとともに,糖度も速やかに高くなった.一方で,エチレン生合成遺伝子である ACS1ACO3,エチレン応答遺伝子である EIL4ERF14,果実軟化関与遺伝子である PGB はいずれもエチレン処理後は 4°C で保存した処理区は 25°C で保存した処理区に比べて早く発現した.以上の結果,‘レインボーレッド’では,低温貯蔵はエチレンに対する反応性を高めることが明らかとなった.

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