園芸学会雑誌
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クリのクリタマバチ抵抗性に関する研究 (第5報)
クリタマバチ幼虫に含まれるサイトカイニン活性物質ならびに幼虫抽出液によるクリのカルス形成
松井 鋳一郎鳥潟 博高宗像 桂
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1975 年 43 巻 4 号 p. 415-422

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抄録
1. 幼虫の脱脂粉末の水抽出液 (幼虫抽出液) はタバコカルステスト, オオムギクロロフィル保持テストの結果からサイトカイニン活性物質を含むことが認められ, この活性は水溶性区分の塩基性分画にあり, ペーパークロマトグラフィの結果から主なものは2個あると考えられる.
2. 幼虫抽出液はクリの茎に対するカルス誘導効果も著しく高い. Linsmaier & Skoog 培地, あるいはこれにメンイノシトールとチアミン添加, さらに2, 4-Dまたはカイネチン添加培地に幼虫抽出液を種々の濃度に加えると濃度にほぼ比例してカルス形成を促進する. しかし, カルス形成量では感受性, 抵抗性品種間に明確な差異を認めることはできない.
水溶性区分の塩基性分画は茎のカルス形成に対しても顕著な促進効果を示し, サイトカイニン検定の場合とほぼ同じRf値に2~3個の活性物質が存在する.
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