園芸学会雑誌
Online ISSN : 1880-358X
Print ISSN : 0013-7626
ISSN-L : 0013-7626
トマトの乱形果発生の品種間差および乱形果発生と茎頂部の栄養•ホルモンレベルとの関係
細木 高志太田 勝巳浅平 端
著者情報
ジャーナル フリー

1990 年 58 巻 4 号 p. 971-976

詳細
抄録

低温下で育苗されたトマトの乱形果発生の品種間差が, 多心室および少心室をもつ品種を用いて, 調べられた.
低温育苗されたトマトの乱形発生程度は, ポンデローザや大型福寿の多心室品種において大きく, 旭光やスイーティーなど少心室品種で小さかった. ポンデローザや大型福寿は, 苗がTIBAやGA3で処理されると, 他の品種より程度の大きい乱形果を発生させた. 旭光より乱形程度の大きかった大型福寿は, 低温時に茎頂部における全糖やジベレリン含量が高かった.

著者関連情報
© 園芸学会
前の記事 次の記事
feedback
Top