園芸学会雑誌
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冷水施与によるキュウリ奇形葉の発生および TNZ303(ジャスモン酸誘導体・ブラシノステロイド誘導体混合剤)種子処理による発生の軽減
浅尾 俊樹冨田 浩平谷口 久美子潮 和頼伴 琢也細木 高志禿 泰雄
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2002 年 71 巻 2 号 p. 297-299

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抄録

冷水施与によるキュウリ奇形葉の発生およびTNZ303(ジャスモン酸誘導体・ブラシノステロイド誘導体混合剤)種子処理によるその軽減について検討した.キュウリの幼苗を断根する前の子葉展開後の数日間4℃の水を頂部に与えて育苗すると奇形葉が増加し, 栄養生長は抑制された.なお, 25℃の水を施与して断根した場合にも奇形葉がわずかに発生した.TNZ303の1000倍液に24時間種子を浸漬すると奇形葉の発生は低下し, 栄養生長の抑制が軽減される傾向がみられた.以上より, TNZ303種子処理が冷水施与によるキュウリ奇形葉の発生を軽減する可能性が考えられた.

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