水文・水資源学会誌
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研究ノート
回帰による2地点降雨補間の問題点
丹治 肇
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2003 年 16 巻 3 号 p. 284-288

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抄録

近年, 診断化学の研究では, 2つの実測データの解析には, 線形回帰でなく, Deming回帰か, Passing-Bablok回帰を用いるように指示されている. ここでは, 数値実験と地点日降雨補間問題について, 3手法を比較した. 数値実験では, Deming回帰とPassing-Bablok回帰が, 線形回帰より良い結果を与えた. 降雨補間では, 推定精度の優劣はつけられなかった. 理論面も考慮すると, 2つの実測データの解析には, 線形回帰よりも, Deming回帰またはPassing-Bablok回帰が優れている.

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© 2003 Japan Society of Hydrology and Water Resources
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