2009 年 22 巻 6 号 p. 441-455
本研究は水辺環境マネジメントのための参加型水辺環境評価システムを構築することを目的とする.そのため,まず水辺のジオ・エコ・ソシオ環境に着目して社会調査を実施し,主観的認識項目の時空間別特徴を把握する.ついで,クラメールの関連係数によって主観的認識項目とGES環境項目の関連を明らかにする.さらに,印象項目のプロフィールを示すとともに印象項目に因子分析を適用して得られる共通因子により対象水辺のイメージ(像)を得る.以上のプロセスにより参加型階層的水辺環境評価システムの構造を示す.