水文・水資源学会誌
Online ISSN : 1349-2853
Print ISSN : 0915-1389
ISSN-L : 0915-1389
解説
IPCC第4次評価報告書 第2作業部会による気候変動影響・適応・脆弱性に関する最新の科学的知見と今後の課題
解説シリーズ「気候変動に関する政府間パネル第4次評価報告書を読む:2014年へ向けて」
宮崎 真高橋 潔沖 大幹
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 23 巻 2 号 p. 157-170

詳細
抄録

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第4次評価報告書第2作業部会の報告(AR4/WG2)に, 気候変動影響の実態と今後の見通し, 影響軽減のための対策(適応策)と脆弱性についての最新の科学的知見が取りまとめられた. 本稿では, AR4/WG2により報告された, これまでに観測された気候変動による自然環境・人間社会への影響と将来の気候変動の影響予測について, 全体の概要とともに日本における影響や淡水資源とその管理に着目して紹介する. さらに, 淡水資源とその管理に関連した研究の課題とともに, 第5次評価報告書(AR5)に向けた気候変動影響評価研究の今後の課題について論じる.

著者関連情報
© 2010 Japan Society of Hydrology and Water Resources
前の記事 次の記事
feedback
Top