巨大地震災害を前にし現代社会は災害脆弱度を増している.予想される被害は甚大であり国難とも言える事態が予想されている.豊かな社会を次世代に引き継ぐには,社会の総力を結集して災害を軽減しなければならない.そのためには,見たくないことにも目を背けずに現状を分析し,理学・工学・社会科学の研究分野間の連携や,予測・予防・対応の総合化,研究・施策・実装という産官学民の連携を図る必要がある.公と私の力を合わせ,Think Globally, Act Locallyの視点で,自律・分散・協調型の社会を作るため,地震工学研究者として何ができるか考えてみたい.