水文・水資源学会誌
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研究ノート
都城盆地における地下水の硝酸性窒素濃度の時空間分析による補間
平岡 透豊満 幸雄中川 啓野中 尋史廣田 雅春鈴木 祥広
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2019 年 32 巻 1 号 p. 23-34

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抄録

 筆者らは,都城盆地における地下水中の硝酸性窒素濃度を長年観測してきた.観測は,1995年11月から開始し,毎年2月と8月を中心に行った.しかしながら,未観測地点の硝酸性窒素濃度を知りたい場合もある.そこで,本研究では既観測地点の空間的に分布した時系列の硝酸性窒素濃度を用いて未観測地点の硝酸性窒素濃度を補間する方法を開発した.提案法は,既観測地点の硝酸性窒素濃度を用いて未観測地点の硝酸性窒素濃度を補間する際,既観測地点の硝酸性窒素濃度の影響度を既観測地点と未観測地点の空間的距離,既観測時点と未観測時点の時間的間隔,既観測時点と未観測時点の硝酸性窒素濃度の相関係数の三つの要素を用いて計算した.提案法の有効性を評価するために,2007年から2016年までの2月と8月の硝酸性窒素濃度を用いて実験を行った.観測地点は808箇所であり,これらの観測地点の中から毎年2月と8月には500から600箇所の観測を行った.実験の結果,提案法は較差平均が約1.0 mg/Lで硝酸性窒素濃度を補間することができることがわかった.

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© 2019 Japan Society of Hydrology and Water Resources
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