土壌カラムからの表面蒸発量と擬似根系による水分吸収量を推定するためカラム側面に擬似根系を埋設した非撹乱の土壌カラム(直径20cm,長さ60cm)を用い,土壌カラム内の圧力水頭を詳細に測定した.解析では,土壌カラムを上端から10cmごとに6つに層区分し,各々の層における体積含水率の減少量の和を水分特性曲線から求め,土壌カラムの実測の重量減少量と比較した.その結果,両者の差異は4日間で4mm以内であった.また,表面蒸発量は,カラム最上部の第1層の水分減少量として,擬似根系による水分吸収量は,第2層以下の水分減少量として推定した.