水文・水資源学会誌
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河川水温の日変化 (2)観測による検証
異常昇温と魚の大量死事件
近藤 純正菅原 広史高橋 雅人谷井 迫郎
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1995 年 8 巻 2 号 p. 197-209

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抄録

前報で示した河川水温の計算モデル(近藤,1995)によって,水温の日変化ならびに河川の流れに沿う水温分布を計算することができる.これらの計算値は観測結果をよく説明できる.その1は宮城県秋山沢川で行われた4年間の夏期の日々の最高・最低水温の観測,その2は秋山沢川および広瀬川で実施した水温分布の観測,その3は広瀬川における水温の日変化の観測である. 河川改修に伴う水温上昇の見積もりをしてみると,最高水温は河川の水深と流速に敏感である.秋山沢川の水を利用した養魚場で,異常暑夏の1994年に魚の大量死事件があったが,これは河道の拡幅によって水深が浅くなったことで生じた水温の異常上昇が原因と思われる.

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