農業農村工学会誌
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山形の地域特性を踏まえた農業・農村施策の展開
矢口 正渡邊 正弘佐藤 和徳髙野 晃一
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2009 年 77 巻 5 号 p. 359-362,a1

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抄録

山形県は,平成20年度産水稲収穫量が全国第6位を誇る米の主産地で,これにより県内食料自給率が100%を上回る数少ない県となっている。本県では,生産基盤の整備に早くから取り組み,水田の圃場整備率は73%と他県に比して高水準にある。一方,稲作への依存度が高く,米価の下落や生産調整拡大の影響が大きいため,畑作への転換と産地化が求められている。さらに,農村部では高齢化による農業者数の減少や人口流出などによる地域コミュニティの弱体化が懸案となっており,これらの課題解決のため,地域と共に考える活性化の推進や土地改良区の経営改善に向けた検討など,山形の地域特性を踏まえた独自の取組みについて紹介する。

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© 2009 公益社団法人 農業農村工学会
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