2009 年 77 巻 8 号 p. 619-622,a1
「菜の花プロジェクト」はバイオマス作物としてナタネ栽培,収穫,搾油,ナタネ油利用,廃食用油回収,廃食用油からのせっけん・バイオディーゼル燃料(B.D.F.)製造,農用トラクタ等ディーゼル機関燃料利用の地域循環サイクル活動である。本報は宮城県角田市の事例であり,その特徴としては,角田市枝野地域住民,角田市民のNPO法人における環境活動が中心であること,ナタネ栽培面積が拡大していること,地域循環システムの完成度が高いこと,角田市枝野地域が活性化していること,さらに小中学校,農業生産法人,民間B.D.F.製造会社,行政,大学が連携協働していることである。