メタン発酵を中核技術とするバイオマス利活用施設である山田バイオマスプラントの4年7カ月におけるトラブル記録の時期的な傾向を分析し,安定運転を実現するための情報として整理した。プラントの運転開始当初は想定以上のオガクズの混入や想定以上の低温など,設計が現実と合致していなかったことに起因する各種トラブルが発生した。また,2年目以降では消耗材,交換部品の交換が始まり,3年目からは部品の消耗や長期間運転の影響が原因とみられるトラブルが増加した。山田バイオマスプラントではさまざまなトラブルを経験し,その記録を整理し教訓とすることで,プラントの安定的な運転の実現を目指している。